Xiaomi 15 / Xiaomi 15 Proが発表
10月29日、Xiaomiは新たなフラッグシップシリーズとしてXiaomi 15とXiaomi 15 Proを発表しました。
シリーズには特別版のXiaomi 15 Diamond Limited Editionも含まれ、これにはクロコダイル調のレザーとダイヤモンドが背面に装飾されており、成金感満載に振り切っていて、これはこれで意外と好きです。
さらに、20色のカラーバリエーションから選択できるXiaomi 15 Custom Editionと、揺らめく水面のような質感のXiaomi 15 Pro Liquid Silver Editionも登場しました。
Xiaomi 15シリーズのスペック
最強SoCと新技術バッテリー搭載
Xiaomi 15シリーズの中核を成すのは、Qualcommの最新SoC「Snapdragon 8 Elite」で、12GBまたは16GBのLPDDR5X RAMとUFS 4.0ストレージ(256GB、512GB、1TB)が組み合わされています。
バッテリーにはシリコンカーボン技術を採用した大容量バッテリーが搭載されており、Xiaomi 15は5,400mAhでXiaomi 15 Proが6,100mAhです。
昨年のXiaomi 14は4,610mAh、Xiaomi 14 Proは4,880mAhのバッテリーであったことを考えると、Xiaomi 15シリーズのバッテリーがどれほど大きくなったのかよく分かりますね。
加えて、Xiaomi 15シリーズは本体サイズもほんの少しだけ小型化され、重量もほぼ変わっていないというのだから驚きです。(Proに関しては最大11g軽量化を達成)
充電は有線で90Wとワイヤレス充電50Wに対応し、Xiaomi独自のバッテリーマネジメントチップにより、1,600回の充放電サイクル後も80%以上の容量を保つよう設計されています。
世界一細いベゼル
ディスプレイにはXiaomi 15が6.36インチ、Xiaomi 15 Proが6.73インチのOLEDパネルを搭載し、どちらもリフレッシュレート120Hz、ピーク輝度3,200nitを実現します。
両機種とも1Hzから120Hzまでの可変リフレッシュレートによりエネルギー効率が改善され、さらに超音波指紋認証センサーも搭載しました。
Xiaomi 15に関しては独自の保護ガラスを採用しており、このガラスは従来のGorilla Glass Victusの10倍の強度と33%向上した曲げ耐性を誇ります。
また、Xiaomi 15のベゼルは4辺全てが1.38mmで統一され、これは現状最も細いベゼルとなります。
解像度はXiaomi 15で1200 x 2670px、Xiaomi 15 Proは1440 x 3200px、そしてどちらもディスプレイの消費電力が10%削減されました。
Xiaomi 14シリーズと同様に、今回も両機種でIP68の防水防塵規格をサポートしています。
カメラは面白みが消えた
カメラハードウェアにはいくつかの変更がありますが、アップグレードはほとんどありません。
Xiaomi 15/15 Proはどちらもトリプルカメラを搭載し、全てのイメージセンサーが50MPで統一。
メインカメラはOmniVisionのLight Fusion 900を使用し、センサーサイズ1/1.31インチ・ピクセルサイズ1.2μm・QPD全画素PDAFに対応。
どちらのモデルもメインカメラの焦点距離は23mmで、OISを搭載。
Xiaomi 15ではF1.62、Xiaomi 15 ProがF1.44と、レンズの明るさで差別化されています。
Light Fusion 900はXiaomi 14シリーズでも搭載されていたイメージセンサーなので、ハードウェア的には何も変わっていません。
変わっていないどころか、Xiaomi 15 Proに関してはダウングレードと言ってもいいかもしれません。
Xiaomi 14 Proではメインカメラに可変絞りを搭載していましたが、今回のXiaomi 15 Proではそれがありません。
全く同じイメージセンサーなので、やろうと思えばXiaomi 14 Proのカメラユニットをそのまんま載せて可変絞りにも対応させることができたはずですが、なぜか可変絞りは無し…
個人的にも、これはかなりガッカリしたポイントです。
望遠カメラは、Xiaomi 15は焦点距離が60mmに短縮されましたが、Xiaomi 14と同じく10cmでのマクロ撮影が可能です。
Xiaomi 15 Proには おそらくXiaomi 14 Ultraと同じ5Xペリスコープが搭載されており、焦点距離120mmでF2.5のレンズを搭載。
最短撮影距離は30cm程度とのことで、残念ながらテレマクロはありません。
Xiaomi 14 Proの時には75mmで最短撮影距離10cmのフローティングレンズテレマクロがあったので、そっちのほうがより利便性が高いです。
テレマクロが無い代わりにハードウェアスペックが強いのかというと、正直イマイチ。
イメージセンサーはSONY IMX858で、センサーサイズ1/2.51インチ・ピクセルサイズ0.7μm。
ライバルのvivo X200 Proは200MP 1/1.4インチのISOCELL HP9を搭載していたり、Find X8 Proは3X望遠と6Xペリスコープ(IMX858)を搭載していますが、これらと比べるとXiaomi 15 Proの望遠はパンチが弱いです。
また、超広角カメラはXiaomi 15/15 ProでどちらもFOV 115°、14mm、1/2.76インチのISOCELL JN1を搭載。
Xiaomi 14シリーズと同じハードウェアスペックのため、特に言うこともありません。
撮影機能のアップグレードとしては、8K30fpsでのビデオ撮影が可能になり、従来の8K24fpsよりも高いフレームレートに対応。Dolby Vision HDRにも対応し、4K30/60fpsでの撮影も可能です。
加えて、これまで通りLEICAと共同で開発したカメラシステムを搭載し、新たにAISP 2.0計算写真システムが導入されています。
これにより、画像処理の精度が向上し、より鮮明で臨場感ある写真が撮影可能とのこと。
価格と発売日
Xiaomi 15 / Xiaomi 15 Proの価格を表にまとめてみました。
モデル | 容量 | 価格 |
---|---|---|
Xiaomi 15 | 12GB / 256GB | 4,499CNY / ¥96,219 |
Xiaomi 15 | 12GB / 512GB | 4,799CNY / ¥102,635 |
Xiaomi 15 | 16GB / 512GB | 4,999CNY / ¥106,912 |
Xiaomi 15 | 16GB / 1,024GB | 5,499CNY / ¥117,606 |
Xiaomi 15 Liquid Silver | 12GB / 256GB~ | 4,699CNY~ / ¥100,496~ |
Xiaomi 15 Custom | 16GB / 512GB | 4,999CNY / ¥106,912 |
Xiaomi 15 Diamond | 16GB / 1,024GB | 5,999CNY / ¥128,299 |
Xiaomi 15 Pro | 12GB / 256GB | 5,299CNY / ¥113,328 |
Xiaomi 15 Pro | 16GB / 512GB | 5,799CNY / ¥124,022 |
Xiaomi 15 Pro | 16GB / 1,024GB | 6,499CNY / ¥138,993 |
Xiaomi 15 Pro Liquid Silver | 12GB / 256GB~ | 5,499CNY~ / ¥117,606~ |
Xiaomi 15シリーズは種類が豊富なので、価格のバリエーションも非常に多くなっています。
最安はノーマルのXiaomi 15で、9.6万円ほど。Xiaomi 15 Proでは11.3万円が最安になります。
今回、Xiaomi 15シリーズの価格はXiaomi 14シリーズから200CNY値上げされています。
しかし、バッテリーの大容量化や最新ディスプレイの採用、高価格と言われているSnapdragon 8 Eliteを搭載したことなどを考えると、そこまで高くは感じません。
欲を言えばカメラスペックをもう少し頑張ってほしかったですが、他の部分のアップグレードが著しいため、ここはトレードオフで仕方のない部分と言えるでしょう。
発売日は10月31日で、既にタオバオや京東などで販売中です。グローバル版についてはまだ明らかにされていません。
日本での発売も今のところ何もアナウンスはありません。
参考 : www.mi.com